蟹退治日記 (神経内分泌がん治療記)

ドイツでの神経内分泌がん治療の日々を通して見たこと聞いたこと考えたことを綴っていきます。

春よ来い

(注:タイトルに反してシモの話です)

 

直腸を失うと排便障害という後遺症に直面する。

  • 頻便:一日に何度もトイレに行く
  • 便意切迫:便意を感じたらすぐにトイレに駆け込まないとアウト

これらの問題の結果、トイレに間に合わなければ便失禁という事になる。私は今までのところ便失禁はなんとか免れているが、頻便と便意切迫には現在進行形で苦しめられている。

 

私のストーマ閉鎖手術後一週間のトイレ回数は3-4回/日で、これくらいで済むなら嬉しいなと思っていたのだが、二週間目に突入したあたりから15-20回/日に跳ね上がった。腸がまともに機能し始めたタイミングなのだろう。現在三週目だが、ペースは変わらない。酷使された肛門はヒリヒリと痛む。じきに痔になりそうな勢いだ。

 

そして便意を我慢をすると激痛が肛門に走る。まるで肛門が攣るかのような痛みで、よろよろとトイレに駆け込む事になる。似たような症状に突発性肛門痛というのがあるのだが、私の場合は痛みの引き金が便意という事ははっきりしている。この痛みに何度もやられると体力的にも精神的にも、すっかり消耗してしまう。

 

というわけで、このところトイレから離れるのが怖くてすっかり引きこもりになってしまったし、痛みで鬱々としているせいで笑いも減ってしまった気がする。

いかん、いかん。

 

この後遺症は術後半年くらいで落ち着くと一般的には言われているようだ。但し、ネットで調べる限り個人差も結構あって、3か月くらいで普通に生活できる人もいれば、2年経っても改善せず、ストーマ人工肛門)にするかどうかで悩んでいる人もいる。

さて、私の場合はどうなるだろう?

 

早く春が来て欲しいものだ。