蟹退治日記 (神経内分泌がん治療記)

ドイツでの神経内分泌がん治療の日々を通して見たこと聞いたこと考えたことを綴っていきます。

治療入院終了

治療入院4日目の朝。

若い看護婦さんに2人の中年の男女がついてきた。どちらも白衣を着てはいるが、手にはクリップボードを抱えている。そして看護婦さんの仕事ぶりを見ながら何やら書き込んだり、時々看護婦さんに質問したりしている。

 

おそらく看護婦さんは実習生で、これは試験の一つなのだろう。幸運を祈る。

入院していると多くの看護師達の仕事ぶりを目の当たりにする。大変な仕事だと思う。患者の私としては感謝の念しかない。

 

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この日、三回目の抗がん剤を済ませて、1セット目終了。

2-3週間後にもう1セット、抗がん剤投与が予定されているが、今回はこれでおしまい。その次の日のお昼には退院出来ることになった。

 

相部屋のGさんにさよならを言う。Gさんもその次の日には退院するそうだ。いずれ放射線治療の際にまた会うだろう。放射線治療はこれからも続く。退院はするが、この病院に毎日通う事になる。

 

たかだか5日振りとは言え、家に戻って幸せを噛みしめることになった。家族、犬、会話、散歩、手料理、ソファ、ベッド、トイレ、風呂、見慣れた風景。

青い鳥は身近なところにいるのだ。