音楽
九月の前半はひたすら放射線治療に通うだけの日々だった。 前回書いたように通院にはタクシー送迎サービスを使った。そして何人かの印象的なタクシー運転手に出会う事となった。 Iさん。女性、50代後半 この人には何度か送迎してもらった。温和な、のんびり…
天国まであと三歩(1)の続き。 右腕をバシバシと叩かれているのに気が付いた。誰かが目を開けろと言う。 どれくらい意識を失っていたのか分からないが、まぶたを開くと医者3人と看護婦2人が、私のベッドを囲んで立っていた。医者の一人は私の右腕を叩いて静…