蟹退治日記 (神経内分泌がん治療記)

ドイツでの神経内分泌がん治療の日々を通して見たこと聞いたこと考えたことを綴っていきます。

ストーマ閉鎖手術

もう一つの問題

<注:シモの話です。自己責任で。> 前回の記事では直腸切除、ストーマ(人工肛門)閉鎖後の頻便問題を取り上げたが、もう一つ厄介な問題があるのでついでに書いておく。 それはおならだ。 長くストーマをしていると肛門の括約筋が弱くなる。それでストーマ…

トイレ日記

(注:タイトル通りシモの話。直腸を切った人、これから切る人に向けた参考情報です。) 直腸を切ってストーマ(人工肛門)にして、それからしばらくしてストーマを閉鎖して、排便機能障害でトイレに何度も通うハメになって三ヵ月経つ。 トイレの回数が落ち…

春よ来い

(注:タイトルに反してシモの話です) 直腸を失うと排便障害という後遺症に直面する。 頻便:一日に何度もトイレに行く 便意切迫:便意を感じたらすぐにトイレに駆け込まないとアウト これらの問題の結果、トイレに間に合わなければ便失禁という事になる。…

約束

入院七日目 典型的な病院の朝ご飯。これにチーズがついたりハムがついたりもする。夕ご飯もほぼ一緒で、暖かい食事が出るのはお昼のみ。 天気が良い日が続く。病院の外もぶらつきたいのだが、不意に便意に襲われるのが怖い。念のため下着の中にパッド(大き…

キレ

<注:シモの話です> 入院五日目 朝の回診時、医者と看護婦におならが出たことを大々的にアピールした。ならば流動食はOKという事で、お昼に香草のクリームスープとプリンが出た。やれ、嬉しや。食事らしい食事をするのは三日ぶりなのだ。 そして午後の遅く…

チューブ

入院四日目 お腹から出ているドレナージのチューブを抜いてくれるよう看護婦さんに交渉した。それが痛みの元凶と考えての事だ。看護婦さんが医者を連れてきて、医者はドレナージの様子から抜いても良いと判断してくれた。 抜くときは痛いだろうなあと思って…

ストーマ閉鎖手術

入院三日目 手術の日。朝9時に準備室に運び込まれた。去年11月の手術では膀胱カテーテルを抜くときに非常に痛い思いをした。それで今回は看護婦さんに、出来ることならカテーテル抜きでやってくれとお願いしておいた。果たして要求は通るだろうか? それから…

術前検査(2)

入院二日目 大腸鏡検査の日は腸の洗浄で始まった。通常ならば下剤を飲むか、浣腸をするか、というところだが、今回はストーマ(人工肛門)から下剤を注入するというアクロバティックな方法だった。 注入する場所が大腸の手前なので即効性がある。10分も経た…

術前検査(1)

2月も中旬に入った頃に、ストーマ(人工肛門)閉鎖の手術があった。 無事に手術は終わり、一昨日退院したのだが、例によって入院の日々を時系列で書いていく事にする。 入院一日目 この日は検査のみ。去年の11月に切除した直腸部位がちゃんとつながっている…